2021年1月31日日曜日

意外と知られていない臓器 「甲状腺」について  当院では、甲状腺の病気の早期発見のため、超音波検査や血液検査による迅速な検査、精査が必要な場合は適切な専門医療機関への紹介を行っています

 意外と知られていない臓器 「甲状腺」について
 

当院では、甲状腺の病気の早期発見のため、超音波検査や血液検査による迅速な検査、精査が必要な場合は適切な専門医療機関への紹介を行っています

「甲状腺」とは何でしょうか?

人間の体には心臓や肝臓、腎臓などの臓器がありますが、「甲状腺」もそういった臓器の1つです
甲状腺は首の付け根の前の方にあり、大きさは4cmぐらいで、蝶ネクタイのような形をしています
甲状腺は「甲状腺ホルモン」というホルモンを作っています
甲状腺ホルモンの主な働きは全身の代謝を高めることで、体の成長や発達にも必要なホルモンです



甲状腺の病気

甲状腺の病気は、主に3つの種類に分けられます
①    甲状腺ホルモンが多くなる病気
②    甲状腺ホルモンが少なくなる病気
③    甲状腺に腫瘍ができる病気

①甲状腺ホルモンが多くなる病気について
甲状腺ホルモンが多くなる病気では、動悸や息切れ、汗をかきやすい、手の震え、体重が落ちる、などの症状があります
甲状腺ホルモンが多い状態を「甲状腺中毒症」や「甲状腺機能亢進症」と呼びます
原因はいくつかありますが、代表的な病気が「バセドウ病」です
バセドウ病ではさらに、目が飛び出る、甲状腺が腫れるなどの症状があります
軽症のバセドウ病では症状がほとんど出ない場合もあります

「バセドウ病」について

ドイツのお医者さんのバセドウさんが発見したことからバセドウ病と呼ばれています
女性に多い病気で主に血液検査で診断されます
通常飲み薬で治療を行いますが、治りが悪い場合などでは、手術や放射線の治療を行います

②甲状腺ホルモンが少なくなる病気について
甲状腺ホルモンが少なくなる病気では、体のむくみや寒気、体重が増える、疲れやすい、便秘などの症状があります
甲状腺ホルモンが少ない状態を「甲状腺機能低下症」と呼びます
原因はいくつかありますが、代表的な病気が「橋本病」です
橋本病ではさらに、甲状腺が腫れる場合があります
橋本病でも甲状腺ホルモンが正常な場合があり、症状がないことも多いです

「橋本病」について
日本のお医者さんの橋本策(はしもと はかる)先生が発見したことから橋本病と呼ばれています
女性に多い病気で主に血液検査で診断されます
甲状腺ホルモンが正常な場合には通常治療の必要はありません
甲状腺ホルモンが少なくなった場合には飲み薬で治療を行います

③甲状腺に腫瘍ができる病気

腫瘍が小さい場合には、症状がないことが多いです
腫瘍が大きくなった場合には、甲状腺が腫れて首の付け根が腫れたり、首の圧迫感や違和感を感じたりします
甲状腺にできる腫瘍には、良性の腫瘍と悪性の腫瘍があり、悪性の腫瘍は甲状腺癌ということになります
甲状腺癌では、声がかすれる場合もあります

甲状腺の腫瘍の検査や治療

甲状腺の腫瘍が疑われた場合にまず行う検査は超音波検査です
超音波検査で腫瘍がある位置、腫瘍の大きさなどを確認します
超音波検査だけでも腫瘍が良性か悪性かはある程度判断することができますが、さらに詳しく調べる場合には、注射針(ちゅうしゃばり)を刺して細胞を取る「細胞診」という検査を行います
良性の腫瘍であれば、通常治療の必要はなく経過観察を行いますが、腫瘍が大きい場合や、首が腫れて見た目が気になる場合は手術が必要となることもあります
悪性の腫瘍、つまり甲状腺癌であれば、通常は手術を行いますが、1cm以下の小さな癌であれば直ちに手術を行わずに経過観察を行う場合もあります
症状がなくても定期的に通院して変わりがないか確認することが重要です

当院では、甲状腺の病気の早期発見のため、超音波検査や血液検査による迅速な検査、精査が必要な場合は適切な専門医療機関への紹介を行っています

主な紹介先医療機関
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近畿大学奈良病院耳鼻咽喉科;数多くの甲状腺疾患患者様の治療を行われています https://www.kindainara.com/